株式会社 インタープリンツ 様

―今回は、印刷業をされている「株式会社 インタープリンツ」

 目原社長、首藤総務部長にお話を伺いました。


インタビュー:加藤会長、栗山      

加藤 創業60年になるそうですが、会社の沿革をお聞かせください。

社長 創業は昭和37年ですが、帳票類を印刷する農協の一組織として「文化連」がスタートしました。農協組合長の有志が出資して設立されました。

   当時は農協が57支部あり、それぞれ独立していましたが、その伝票類を一括して受注する目的があったようです。当初は農協の仕事だけでした。

   農協の一組織ですから、外部からの受注ができませんでした。外部からの受注ができるよう「九州伝票印刷」という別会社を昭和45年に設立し、昭和60年に「文化連」が解散するにあたり、業務譲渡で農協の仕事を受け継ぎました。これが弊社の前身です。

加藤 社名は公募されたそうですね。

社長 昭和63年に社名を一般公募して「インタープリンツ」と社名変更しました。interfaceinternet のように「インター」がつく6つの言葉が社名の決め手になりました。

   ホームページのトップにはこの6つの「インター」の頭文字「i」に「愛」を加えて「7つのアイのチカラ」として弊社の経営方針を表現しています。

―会社の強味について聞いてみました。

加藤 御社の強味はどんなところですか? 

社長 総合印刷を標榜していますように、名刺から製本までワンストップで何でもできるというのが強みです。県内トップクラスの設備を備えて、どんな仕事にも対応できるようにしています。

加藤 お客様のニーズが少ロット、短納期になっていますが、それへの対応は?

社長 昔はアナログ的手法で版下を作り、写真製版し印刷していましたが、今はデジタル化しています。印刷業界のデジタル化は意外と早くて、デジタルで入稿し、出力はCPTと言ってデータから直接出力する体制になっています。小回りの利く小型機を入れて素早く対応できるようにしました。オンデマンドプリンターで製本までできるので、12時間で製品を仕上げることができます。大判ポスターの1020枚の印刷も可能です。

加藤 ホームページを拝見するとバーチャル工場見学がアップされていますね。

社長 コロナ前は小学校の工場見学を受け入れてきたのですが、コロナで難しくなってきたこともあり、工場内の設備を誰でも見られるようにしました。動画にすることで、子供が見ても面白いものにしました。

首藤 それに社員が誇れる職場という意味で、このチラシはお父さんのところでできたもので、こういう風に作られたのだとわかるにものにしました。「チラシ」でもどれだけ技術がいるのかを解って欲しいですね。

―ペーパーレス化について

加藤 ペーパーレスの社会になっています。印刷業界は多大な影響を受けていると思いますが、それへの対応はどうされていますか

社長 確かに、紙への印刷は少なくなってくるでしょうが、全くなくなることは無いだろうと思っています。

   最近は学校の資料もデータ納品が少しずつ出てきています。出来上がったものをPDFで納品します。タブレットを使った授業に対応するコンテンツの制作が増えていくのではと思っています。

   それに、最近は手間のかかる個人あての郵送をする必要が出てきています。例えば接種券の様に個人名に住所まで入れて個別に封入する作業などは手間がかかります。個人データと印刷が絡んでいるので、データを入れると個人別に印刷できるオンデマンドプリンターでないと対応できません。

(写真 右後方:目原社長 右前方:首藤総務部長)

加藤 ホームページを拝見するとサスティナブル(持続可能な発展)を強調されていますが、具体的にどのような取り組みをされていますか。

社長 プロスパーさんでも採用された「紙クリアファイル」は脱プラスチックを目指したものです。非木材紙の利用を目指していますが、まだまだ普及していません。

加藤 非木材紙と言いますと、何を原材料にしています?

社長 サトウキビ・ケナフ・竹などを原材料とした紙です。 

加藤 うちも「紙クリアファイル」を作りましたが、単価は高いが、「地球にやさしい取組み」をする企業姿勢を見せることがでるのではないかと思っています。

社長 昔の様に大量に作って余らせるよりも、フレッシュ印刷と言って、必要なものを必要な時に必要なだけ作る傾向になっています。パンフレットを作るにしても、分厚いものを1年に一回作るのではなく、100部でいいから、中身をどんどん変えていくのです。 

首藤 SDGsが最近注目されていますが、弊社では再生できるものはきちっと分別しましょうという文化は昔からありました。お客様に弁当を出した時でも、分別に協力していただいています。気が付けばSDGsだったのだとわかったのです。世の中の流れに先行していたようです。

―これからの展望について聞いてみました。     

加藤 社長が目指す会社像をお聞かせください。

社長 社員が安心して働かれる会社でありたい。それに子供が就職したいと思う会社にしたいです。 

加藤 具体的にこれから力を入れていこうとすることは何ですか。

社長 SDGsに対応した商品やDXに対応した商品に取り組みたい。データ処理の仕事が増えていくであろうと予想していますので、人材育成に力を入れていきたい。中小企業大学校などでの外部教育も受けさせたい。   

加藤 そういえば、社長さんも直方の中小企業大学校に最近行かれたそうですが、いかがでした。

社長 異業種の方との交流は大変勉強になりました。

首藤 金融機関等が開催する外部研修に参加させたいですね。

  ―プロスパーについて    

加藤 私どもプロスパーとの関係で望まれていることをお聞かせください。

社長 先ほどの月例会議でも指摘がありましたが、会社の問題点を指摘してもらって、会社経営に生かしていきたい。問題点の指摘が一番だと思います。 

首藤 会社が患者であって、プロスパーが医者で処方していただき、会社が良くなって行ける関係が望ましいと思います。 

加藤 是非そのような関係になれるよう私どもも努力します。

   今日はありがとうございました。

お客様情報

株式会社 フナイ 様
       

株式会社 インタープリンツ 様

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